要約

①D-3000をヤフオクで二台 (両方ともジャンク扱い、通電確認のみ) 購入
②一台(個体A)は”ボリュームを1/4以上上げるとガリガリ言う”問題、一台(個体B)は”CD読み取り不可、音に籠もり” 問題
③結果、二台とも修理成功
④修理難度:そんなでもない(容易に分解可能、繊細なパーツ無し、Amazonで売ってる程度の部品の交換+半田ごてのみ)


本編

Sony Celebrity D-3000は1994年発売のCDラジオです。

最大の特徴は

”GIUGIARO DESIGN”

強く主張しない合理性とデザインの両立が、確かにジウジアーロらしいのではないかと思います。Wikipediaでジウジアーロの項を読んでたら見つけて”なにこれほしい”と衝動的に思い立ち、購入に至りました。(●´ω`●)
他には
・天板が開閉してCD部分やボタンを隠す凝りよう
・側面のマホガニーが重厚(物理的にすごく重い)
・Celebrityのフォントがかっこいい
・90年代のソニー(そして日本)らしい、豪奢な感じが全体的にする
・2020年1月現在なら、 動作確認済&見かけ中~上のジャンク品を 1万円以下(送料込み3000~8000円くらい?)で買える
が魅力です。

言ってしまえば”普通の2.1chシステム&CD&ラジオ”なので、 技術的にはさほど特筆すべき点は無いかと思います。ウーハーがついてるので低音もズンドコ言います。左右のやたら重たいマホガニーのおかげかビビったりすることもなく、堅実な音を鳴らしていると思います。

中身は、94年当時のごくごく普通な回路(たぶん)で、修理は容易な方だと思われます。
例えば繊細なフレキケーブルなんかも無いですし、壊れるとすれば可動部品(①CD周り、個体Bはこれが故障&世間でもよく聞くトラブル ②天板、個体Aは半分しか持ち上がらないが置き場所が狭いのでとりあえず放置)、コンデンサ(うちに来た2台は見たところ液漏れなども無い良個体)、そしてハンダ割れ(個体A)でしょうか。
追記→個体Bはリレー(恐らく電源入切時のポップノイズ対策?)が不調でした。

特に危険そうな部分を上げるとすれば電源周り(AC100V流れてる所、でかいトランス、でかいコンデンサ付近)だと思います。

~注:なるべく間違ったことを述べないよう努力しておりますが、著者は同人エンジニア(学術的バックグラウンドほぼ0)なので、正確な知識を持ちあわせておりません。DIYは自らの責任で行って下さい~


・個体Aは、
ボリュームのガリガリ:基板のハンダの再加熱、盛り直しで直りました。
天板の上げ下げ不良(ちょっとしか開かない):音響部分と無関係なので、とりあえず放置します。

・個体Bは、
CD不調 :CDピックアップをAmazonで売っている安い互換物(KSS-210A)に交換することで読み取るようになりました。2000円以下ですし分解も容易なので、調整など行わずに壊れたらさっさと新しくするのが良いと思います。
商品説明にあった”音のこもり”:L側のスピーカー不通を指していた(スピーカーが 1本減れば相対的にウーハーの音がうるさくなるので)ようです。バラしてハンダを盛り直したりしていたところ、どうやら内部のコネクタの接触不良+リレー不調が原因と推定。繋がったり切れたりする症状とも符合します。
 コネクタは接点復活剤。リレーは蓋が透明で中が見えるやつだったので、蓋を開けて端子のところをラジペンの腹で擦る+接点復活剤で応急処置。(後日同等品と交換予定)。以上で無事に両スピーカー+ウーハーから音が出るようになりました。

・両方ともリモコンは付いてきませんでしたが、これは学習リモコンなどで代用する予定です。


~作業工程~
(端折って説明します。基本的に見えるところのネジとコネクタをひたすら外していくだけでだいたいOK)

とにかくひっくり返して

片っ端からネジを外して開けて(マホガニーの横板は上にずらして外す)

ひたすらバラして

コレ↑が電源やアンプ周りなので、ハンダを再加熱、盛り直していきます(`・ω・´)
追記:個体Bのスピーカー不調は、この写真↑の真ん中に写ってるリレー(赤黒線のコネクタの下、2個あるうちの画面左側)が原因でした。中が見えるタイプのリレーなので蓋開けて接点をごりごり (リレーをぶっ壊す覚悟が必要)することで応急処置しました。同等品を用意次第、(気が向いたら)交換予定です。

↑裏面。盛り直す図。同人エンジニアとして言えることは、①ハンダが不良かどうか確認するのは大変だし正直わからないので左手にコテ、右手にハンダ(私は左利きなので)を持って片っ端から全部当てていく②”イモになっても割れて導通してないよりはマシ”の精神でドロっと盛る③ぷよぷよ状態(→∞)になってもめげずに頑張る④疲れたら休む⑤出来る限り良い機材を使う (一番大事) 。温調ハンダ(持ってないけど)とかハンダ吸い取り器とかフラックスとか。良いドライバーとか電動工具もあると絶対便利。足りない技術、知識、経験、能力は装備で補う!!

ピックアップは上屋の方にあるので、CD不調の際はそちらを。上記の写真のフタを外し、シャフトをずらし、黄ばんだ白い歯車を外し、ピックアップを入れ替え、逆順で戻す。隠れたネジやズラしたりハメ殺したりは殆ど無いので、丁寧にバラしていけば問題ないはずです。

出来る限り交換前にピックアップのショートランドを解除したほうがいいと思います。これ↑はきっちり組み付けた後に慌ててショートランドを解除する図です(一応手が届く位置にあります)。

動作確認をする際、(たぶん半分解状態でやると思いますので)基板に金属を触れさせない、焦って感電などすることの無いようにご注意下さい。あと、完全に組み上げる前のどこか途中で、再度動作確認をした方が良いかと思います(組み上げていく最中になんかおかしくなって動作しなくなること、ありますよね……)!


まとめ

私が購入した二台は、どちらも判断しやすい故障でした。
修理に際しても、やべえ難度のハンダ付け(例えば足の幅が狭い、曲芸のような角度、多層基板、熱に弱い、壊れやすい等)も無い分解組み立てもわかりやすい(見える所にネジがある、ネジが比較的大きい、壊れやすい物無し)と、とてもありがたい作りでした。90年代の物は素人に優しいです!
変なスピーカーが好きな方、ちょっと手を出してみるのもよろしいのではないでしょうか!(直らなくても責任は取れません!)